35日目

2006/09/24
朝起きるとやはり体が熱い、、、
そして痛い・・・

フロリダの日差しは引きこもりニートにはだいぶキツかった・・・

とりあえず、カナダからアメリカへの無計画ツーリングの当初の目的地であるフロリダについたため今後どうするかを考える。

ツーリング資金のほうは節約($1ショップでの食材調達など)&ほぼ自炊をしてきたためか、まだ余裕はある。

どこか向かえそうなところは無いかと地図を見るとフロリダキーたるところを発見。

「なんじゃいここは!」と思いながらアメリカの最南端に位置するだろうフロリダキーを目指すことにしてみた。

朝いつもと同じようにバイクの点検をするとリアタイヤの溝がだいぶ擦り減っている。
フロントタイヤはぜんぜん大丈夫そう。

おそらく荷詰めの関係からリアタイヤへの負担が多いのが原因だろうと思った。

フロリダはバイク屋が多いので一度リアタイヤの交換をしようと思う。

地図を見るとマイアミが大きな都市だとわかるのでマイアミで日本のバイクを扱っているバイク屋を探すことにした。

結局いろいろと準備・計画をしたことによって遅めの出発となり、
ハイウェイのルート95を走ることにした。

途中大きな粒の雨に打たれ、あまりにも痛く、
視界も悪いためハイウェイの陸橋下で休むことにした。

空模様を見る限りは晴れているのですぐにやむだろうと思った。

しばらくすると雨がやみそうだったのでまたバイクを走らせた。

ちょっと走るとなぜか渋滞している。
どうやら事故があったようだ。

先ほどの大雨でスリップか何かして事故にでもあったのだろうか?
「そういう雨などで危険な時はゆっくり走ったり僕みたいに路肩に停めて待ったほうが良いんだぞ」などと1人でブツブツ良いながら、
バイクなので渋滞を横目に右側の路肩をトロトロ走ることにした。

「まったく危険な状況の時に事故起こすなんてバカなやつだ」なんて思っていると、
「ヘイ!ヘイ!」なんて渋滞している車の窓からこっちを見て大声で叫んでいる女性がいた。

僕はいつものようにニッコリスマイルでピースサイン。
「No No! ヘイ ダウン!ダウン! リアタイヤダウン!」なんて言っている。

見るとリアタイヤがふにゃふにゃになっている。

パンクしておる!!!!!!!!!!!!

事故ったバカなやつがいるなんて言いながら結局僕もバカだったわけで、
どうやら路肩に転がっているバーストタイヤかの切れ端か何かを踏んでパンクさせてしまったようだ。

渋滞なのが不幸中の幸いだったため結局パンクしたままでトロトロと走り、一番近いガススタンドのあるEXITでハイウェイを出る。

ガススタンドでタイヤを見るがどこがパンクしているかまったくわからない。
結局ガススタンドの店員にバイクのパンク修理が出来るようなところがどこか無いか聞くがわからないと言う。

パンクしたままのタイヤでゆっくりフラフラ探し回っても、
フレームが逝ってしまった元も子もない。。。

結局レジの店員から一枚のサービスカードをもらったが、
見るとどうやら車用の出張メンテナンスサービス、
つまり日本で言うJAFみたいなものだろう。

おそらく頼むとだいぶ高額な金額を取られる匂いがした。

自分で直せればそれに越したことは無いがちょうど朝タイヤ交換を考えていたところなので、バイク屋が近くにあればタイヤ交換も含めて修理したい、と考えていた矢先、
ガススタンドにヒゲを生やし、大きなハーレーに乗ったバイカーが入ってきた。

彼はアメリカ人でアメリカ産バイク。
僕は日本人で日本製のスズキのバイク。

車種も国境も違うが同じバイク乗り、と言う気持ちで、
自分のバイクがパンクしていることを話し、
近くにバイク屋が無いかどうかたずねて見た。

するとハイウェイを2ZONE戻ったところに1軒バイク屋を知っていると言う。。。

2ZONE、、、ハイウェイを2ZONE、、、パンクバイクで、、、

とても走れるとは思わない・・・

彼は「お前のバイクはチューブレスタイヤか?」と聞いてきたので
自信満々に「そうだ」と答える。

それならパンク修理セットを持ってるので直せる、と言い、
僕のパンクしたタイヤを見始めてくれた。

なんと優しいヒゲバイカー。。。

タイヤを押しながらパンクした箇所を探してくれているが
どうやら彼もどこでパンクを起こしているかわからないようだ。

「ヘイ! No チューブレス!」

あれ??・・・

自信満々にチューブレスだと思っていた僕のバイクは
チューブタイヤだったようで、、、

アメリカン=チューブレスと言う容易な考えでいた。。。

まったく僕はバカだ。。。

そんなことも知らずにテントと寝袋を担いで僕はバンクーバーから来ていた・・・

結局彼はガススタンドに売っているパンク補修剤を入れてバイク屋まで行け。
と言ってくれた。

パンク補修剤には「バイクには使えません」とデカデカと書いてある。
購入する時もレジの店員に「これはバイクには使えないよ?」と言われるが、
ハーレー乗りにしたがうことにしようと思い、「OKOK」と良い買う。

早速注入してみるとなんとタイヤが元通りに!!!!

おそらく大きな穴ではなく小さな穴でのパンクだったのだろう。
走れる走れる!!!

僕はヒゲハーレーに「センキューセンキュー」とお礼を言うと
彼は今度はお店から電話帳を借りてきてなにやら探している。

どうやらこのガススタンドから30キロ程度のところにスズキのバイク屋があることを
教えてくれた。

僕はまたもヒゲハーレーに「センキューセンキュー」とお礼を言い、
スズキを目指すことにした。

スズキはハイウェイを使わずにルート1のFort Pierceと言う小さな街にあることがわかった。
さっそくルート1を目指すことにした。

ありがとう ヒゲハーレー

ルート1を見つけ、しばらく走るとあった!!!

スズキ!!!

閉まってる!!!!!

どうやら17時を過ぎていたようで
すでに業務終了だったようで・・・

もっと働けアメリカ人!
などと思いながら仕方なく近くにキャンプ場が無いかどうか探すことにした。

が、これは運が良くバイク屋から5キロ程度のところですぐに見つけることが出来た。

パークオフィスにて受付をすると
オーナーは「ここの川にはアリゲーターがいるから気をつけろよ!」なんて言っている。

彼の表情からは本気なのかジョークなのかがわからなかった。

受付で言われたテントサイトを探すためバイクに乗ってふらふらと探していると
テントサイトを見つける。

1組カップルのテントと僕と同じような小さなテントが1つ。
どうやらここがテントサイトか、と思いバイクでフラフラ入っていくと、
先にいたカップルの女性のほうが
「ワオ!クール!!!バイクに乗ってる!!!」なんて大声で叫んでいる。
だいぶテンションが高く、タバコを吸っているがどうもそれはタバコではないようだ。。。

ずぶ濡れとパンクして疲れきった心を休ませるため早々とテントを設置し、
早めに寝ることにした。

が、あのカップルがキャンプファイヤーをしながら
いつまでもハイテンションでうるさかった。
ありがとう ヒゲハーレー

走行距離:331キロ   総走行距離:11583キロ

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