10/1
日本人を妻に持つパパとお別れして、まずはタンパ、そしてメキシコを目指す新しい旅をスタートすることにした。
キーラゴからルート1を北上し、ルート41へ。
41号を走っていると「アリゲーターパーク」と言う看板が目立った。
どうやらアリゲーターを見るための観光案内をしてくれる場所がたくさんあるらしい。
僕はアリゲーターをすでに見ていたので特に興味はわかなかった。
さらに走ると今日は日曜日と言うこともあるせいか、
たくさんのハーレー軍団に出くわした。
アメリカは右斜線でバイク同士がすれ違う時は大抵左手を左の対向車線側に突き出し、
ピースサインをする。
今までもすれ違う時はもちろん、後続車のバイクに抜かれる時もそうやってピースサインをしてきた。
今日のように一般道のような普通速度でのピースサインはまだ良い。
これがハイウェイだろうがなんだろうが、100キロオーバーの速度域で走るような
道路でもピースしてくるやつがいる。
向こうは大型バイクだから良いが250ccバイクでは100キロオーバーでの片手離しは
だいぶ危険を伴う。
41号は一般道なので特に危険は無い。
が、今日はあまりにも対向車を走るバイクが多く、左手が痛いほどだ。。。
ピースサインで左手が筋肉痛なんて聞いたことが無い。。。
しかしこんな小さなバイクでも僕のことをバイカーと認めてピースしてくれる、
アメリカ人に僕も精一杯答えることにした。
特にハーレー軍団でもアメリカ国旗をつけて走っているバイカーはフレンドリーな人が多い。
愛国心が強い反面、他人種への優しさもあるように見える。
さすがアメリカ。
自由の国アメリカ。
給油のためガススタンドに入り、少し休憩することにした。
アイスではない冷たい何かを食べたかったので
フローズンを食べた。
フローズンはストロベリーバナナ。
味は名前そのままの苺とバナナを混ぜた味。
しかし美味しかった。
今日は結局タンパまで行かず手前でキャンプを張り、
明日タンパの海を見つつそのままメキシコに向かう予定にした。
運良くstate parkを見つけ、オフィスで受付をする。
受付のスタッフはメガネをかけた虫に詳しそうな人だった。
僕の日本名をアルファベットで書き、スタッフに渡すと、
「なんて読むのか教えろ」と言うので僕は自分の名前をそのまま言うと、
彼も復唱してきた。
が、日本語の発音がやはりうまくないせいか、どうもうまく言えない。
一音一音ゆっくり教えるとちゃんと発音することが出来た。
僕は「OKOK グッドアクセント!」と言うと彼は
「I can speak japanese! I can speak japanese!」とうれしそうに話してきた。
さらにクレジットカードでの清算時に漢字で名前を書き、
「真」と言う字に興味を持ったのか、「これはなんと言う意味だ?」
と言うので、説明に困ったが「truth(真実だ)」と答えた。
すると彼は「お前はtruth(真実だ)なのか!!??」と言うので、
僕も「まぁそうだが、、、、真実風(テイスト)だ」とごまかした。
しかし彼の僕を見る目はまるで聖人を見るかのように輝いていた。
彼の名前を聞くと「イズリアル」と名乗った。
僕は漢字に苦手なのであまり美しい漢字がすぐ出てこなかったが、
メモ用紙に「伊頭利亜流」と書いてあげ、「あなたの日本語名だ」と渡してあげた。
彼はすごく喜びさらに漢字の意味を知りたいと聞かれたので
「すごく美しい良い意味だ。」と言ってオフィスをあとにした。
キャンプ場はジャングルのようなところで
今までで一番自然に近かった。
隣には小さな川が流れていたのでおそらくここも蚊が多いだろうと
思い、モクモクと蚊取り線香を炊いて夕飯の準備をした。
明日はベストオブフロリダを体験しよう。
走行距離:378キロ 総走行距離:12787キロ