56日目

10/15
朝起きて昨日の傷口を見るが特に痛みも無くなり、
逆に痒みを感じた。

おそらく治る傾向にあるのだろうと思い、出発することにした。

朝ごはんを食べるために適当なお店に入る。
お店はおそらく母親だろう人とその娘の二人。

娘は僕と同い年ぐらいのキレイな女性。
こちらを見てニコニコ笑いかけてくる。
なにやらコソコソと僕を見ながら母親に話している。

日本人が珍しいのか、変わった人が来たなどと話しているのか、
カッコイイ人が来たなどと話しているかなどとも想像が膨らんだが、
日本にいたときの過去の経験から自分に限ってそんなことは無いなと言う
結論で納得することにした。

いつもと同じように食べるジェスチャーで娘に伝えるとやはり
タコスが出てくる・・・

僕はタコス以外が食べたいんだよぉ!!!

飲み物はフレスコ・コーラ以外にもマンゴージュースというのがあったので
マンゴージュースを頼んだ。

なかなかおいしい。

お金を支払い、またバイクを走らせる。
何も無い景色を見ながら、
先ほどの娘のことを考えた。

メキシコという国で田舎娘に恋に落ち、結婚する。
砂漠しかない地で蜂に刺されながらタコスを作る毎日。

そんな人生も悪くないなぁ、、、と思ったが
今はそっちのゴールよりもバンクーバーというゴールを目指そうと思う。

15号をどこまでも走る。

昨日ほど暑く無く、気持ちよく走れる。
その代わり風が強く、また、景色にはサボテンが目立つようになってきた。

昼食ついでに適当にまた店に入る。
ご飯を食べるジェスチャーをする。
タコスが出てくる。
しぶしぶ食べる。
またバイクで走りだす。

景色はサボテンとどこまでも続く砂漠。

途中空を見上げるとドーナツ状になっている雲がとてもキレイで見とれた。

ドーナツが食べたい。

甘い小麦粉系食品が食べたい。

HERMOSILLOに着くころにはちょうど日も落ち始めていた。
最初に見つけたモーテルに入り、1泊することにした。

ここのモーテルはきれいなモーテル。
しかもどうやらラブホテルではないようだ。
値段は350ペソ。

となりにはちゃんとしたレストランがあるので
タコス以外が食べれるだろうと思い、行ってみる事にした。

レストランはバーカウンターもあるレストラン。
この辺で栄養を取っておこうとバーカウンターに座り、
メニュー表の中にあるステーキコースを頼む。

ステーキの種類も多数あり、選べるようになっているので
ニューヨークスタイルと言うステーキを食べることにした。

コースではサラダをはじめステーキ・トルティーヤなどたくさんの量。
とても食べきれないが無理やり胃に押し込んだ。

またテキーラを数杯飲み、最後にビールを飲んで伝わらないスペイン語でバーテンと話をして楽しんだ。

酔った勢いでバーテンに「日本人は毎日テキーラを飲むんだぜ」と嘘を教えて部屋帰ってきた。

走行距離:475キロ   総走行距離:18630キロ

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