19日目

2006/09/8
朝は川に面していたため当然寒かった。

いったいいつになったら暖かくなるんだと思う。

結局朝方、キャンプ場のオーナーらしい人が集金に来た。
$15 安い。

結局昨日気になったカヌーキャンパーは集金時にはすでにいなく、
なんの形跡も無かった。

朝ごはんを食べ支度の準備をする。
朝ごはんは大抵米をリゾット風に煮て味付けし、
そのまま食す。

あとは暖かいコーヒーを毎朝必ず飲む。

今日はプリンスエドワード島を目指す。
最初に考えていた折り返し地点だが、このままアメリカまで行こうかどうかと言う考えが数日前から頭の中にある。

プリンスエドワード島は地図で見る限りだいぶ距離がある。
がんばって走るしかない。

途中見つけた$1ショップで食料の調達。
買った荷物をサイドバックに詰めるためいったん荷解きをし、
もう一度詰めなおしていると、オッサンが話しかけてきた。

オッサンは当然フランス語なのでなに言っているかわからない。
どうやら英語も話せないらしいので身振り手振りで何かを伝えようとしている。

オッサンは空を指差し、
「アァ~・・・アァ~・・・・ビューティフォー!!!」と
言った。

どうやら美しいと言う英語を思い出せたらしく、
「太陽がキレイだ」と言うことを伝えたかったらしい。

カナダの人は美しいと言う言葉を良く使うし、
その対象が自然であることも多い。

なんとなく平日昼間に汚いオッサンの口から「太陽がキレイだ」と言葉が出たことに感動した。
日本ではまず無いだろう。

彼に別れを告げさらに進むことにした。

大体500キロほど走るとカナダの本島とプリンスエドワード島をつなぐ橋を見つけることが出来た。

やった!!!!!!
とうとうカナダを横断した!!!!!!!!

そんな感動が心にあった。

夕日をバックに橋を渡っているとなんだか自分に感動しているのか、
カナダの夕日に感動しているのかわからなくなった。

橋を渡り終わり、良し!キャンプする準備をしよう!と思い、リカーストアに
入り、ビールを買う。

が、目指しているキャンプ場にたどりつけない。
それにキャンプ場も無い。。。

あたりは真っ暗ですでに車もほとんど走っていない。
だんだん心細くなってくる・・・

すると後ろから回転灯をまわしながらパトカーが来た。

バイクを停められ、いろいろ職務質問などされるのかを心配した。

免許は書き換えをしていない国際免許証。
それにバックにはお酒も入っている。

カナダでは飲んでいなくても蓋のあいたアルコールを所持して
運転していたら犯罪になると聞いたことがある。

いろいろ心配が頭をよぎりながらさらに心細くなった。
せっかく横断できた矢先にトラブルなんて嫌だ。。。

パトカーからポリスが出てきて第一声に
「your lost?(迷子か?)」と言ってきた。

うおおおおお

「YES!YES!(そうだ!迷子だ!)」

と返答し、彼は
「2キロほど行ったところにギターを持ったおじさんが看板があるから
そこを曲がればキャンプ場がある。」
と教えてくれた。

カナダ人はポリスまで優しい。
本当に優しい。

迷子を気づかってくれてわざわざ停めて道を教えてくれるなんて。

優しさに感動しながら言われたとおり進んでみると
150キロもさらに迷子になった・・・

暗い中バイクのヘッドライトで地図を見ながら今どこなのか確認していると
隣が牧場だったのが真っ白な馬が来た。

馬まで心配そうに僕のことを見ている。

カナダは馬までやさしいのか・・・

真っ暗闇の中で現れた真っ白な馬はとても幻想的だった。

結局SummerSideと言う街まで行き、Prov Parkを見つけることが出来た。
嬉しいことにそのパークは22時まで開いているようなのでギリギリ入ることが出来た。

時計はすでに21時30を過ぎている。

結局お金の支払いはレジをもう閉めてしまったので明日の朝で良いと言うことだったのであいてるサイトにテントを張り一応買ったビールを飲み、寝ることにした。

夜の街灯も無い道路を走るのは恐いとつくづく思った。

走行距離:664キロ   総走行距離:6845キロ

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