10/27
昨夜も今までで一番寒い思いをした。
寝袋、毛布、厚めの衣服を着て寝る。
それでも寒いので上から一枚ビニールシートをかぶって寝る。
ビニールに保温効果が無いとわかりながらも気休めにかぶって寝ると
まるで死人になったかのような気分になる。
なんとか体を起こし、冷たい水で顔を洗う。
あまりにも寒い季節までこの旅を続けるようならば、
冬用テント、冬用寝袋なども買うことを考えていたが、
バンクーバーまでの残りの距離を考えると、キャンプグッズの購入よりも
どこからかモーテル泊で旅を続けたほうが金銭的に良さそうだと思う。
11月に近いカリフォルニア西部は日の出が遅い。
大体8時ごろにならないと日がのぼらない。
そのため出発が10時ごろじゃないと寒くて走れない。
やっと気温が暖かくなるのも12時を過ぎてから。
途中エウレカと言う町で缶詰やガスボンベなどを調達する。
その後給油と朝食。
ホットチョコレートとドーナツ。
ハイウェイ101号は1号のようにクネクネしていないのでどんどん走れる。
しかし速度が出る分だけ寒さも増す。
たまにバイカーとすれ違うがみんな冬装備をし、南に向かっている。
僕のような軽装でしかも北に向かっている人などいない。
進めば進むほど寒くなる。
大丈夫なのだろうか?・・・
途中休憩しようと立ち寄った町に、海賊グッズとアンティークを扱うお店を見つけたので面白そうなので入ってみることにした。
眼帯やおもちゃのサーベルなどさまざまな商品があった。
その後も101号を走る。
日の出は遅く日の入りは早い。
寒いので休憩もたくさん取る。
まったく走れない。
時間にするとまだ早いが、早めにキャンプ場を探すと
ゴールドビーチと言う町でキャンプ場を見つけることが出来た。
キャンプ場は小さなパーク。
オーナーは小柄な中年女性で名前をドナと言った。
キャンプ場オフィスには子供が数人遊びに来ており、
ドナは子供たちにアイスを配っていた。
なんだか可愛らしい。
1泊16ドル
風が吹きこまないような林に覆われたテントエリアを見つけつつ、
さらに太陽が昇ったときにテントに日差しがあたるような場所を選んでテントを設置する。
ドナのキャンプ場は彼女の見た目と性格をあらわすかのようにシャワーもトイレもキレイだった。
アルコール度のキツイお酒を飲みながら寒さに凍えながら寝る。
地図で確認する限りあと数日でバンクーバーに着く。
もう少しだ。
走行距離:378キロ 総走行距離:22854キロ