10/18
TIJUANAを出発し、メキシコとおさらばする。
メキシコはとても良いところだった。
たくさんの蝶や蜂、ムカデ、ケムシ、土ぼこり、ディーゼルエンジンの黒煙、
伝わらない言葉と物乞い。。。
そんな苦い思い出ばかりだがメキシカンは良い人達ばかりだった。
また来たい、とは思うが「またすぐ来よう」とは思わない・・・
アメリカ側へ入る国境にはイミグレーションセンターがあった。
アメリカ側からメキシコ側に入るときは何も無かったのに
逆の場合はちゃんとある。
しかも並んでいる車やバイクの数もとても多い。
見ると車は後部座席だけなどではなく、車のトランクやダッシュボードの中までも
調べられている。
バイクも同じくリアシートにつけられたリアボックスなどを開けて調べられている。
こりゃ時間がかかるな。。。などと思い並んでいると
BMWのバイクに乗るカリフォルニアナンバーのアメリカ人が
「着いて来い」と言う。
彼の言うとおり着いていくと、車をどんどん追い抜き、するっと最前列の部分に入る。
ただの横入りだった・・・
しかしバイクに乗る人はそれが当然なのだろうか?
見るとバイカーはみんなそうしている。
彼に「センキュー」と言い自分の番を待つ。
入国審査に入るとまずはパスポートを見せ「どこへ行く?」と聞かれた。
僕は「バンクーバーに帰る」と言う。
「サイドバックやリアボックスの中身は何だ?」と言われたので
「キャンプグッズだ」と答える。
荷物を全部おろし、中身を調べられるのかと思ったが、入国審査官は僕のバイクのナンバーを見ると「行って良いぞ」と言われすぐ通ることが出来た。
入国審査は簡単だった。
日本人だからだろうか?
カナダナンバーだからだろうか?
とにかくすんなり通れた。
メキシコナンバーだったら厳しい審査を受けていたのだろうか・・・
5号線を走る。
前日地図見ながらロスに行こうと考えていた。
ロス観光をしよう。
久々のアメリカはとても嬉しかった。
道路も広く、どんどん走れる。
アメリカ好きだ。
5号線からSAN DIEGOを抜けまたさらに5号を走る。
地図で確認するとLOSの手前の5号沿いにキャンプエリアを示すマークがあるので
そこでキャンプを張ることにしようと思っていた。
キャンプ場に着くと夕方が近い時刻だったので2連泊して、明日1日をLOS観光にすることにした。
久々のキャンプは楽しい。
テントを設置し終わっても時間はまだ余っていたので
いろいろと残りの日数と計画などを立てていると
QICに預けた荷物の期限がもうすぐだと思い出し、カナダへ電話をかけようと思った。
パークのオフィスの隣にある、公衆電話から大量の小銭を入れ、国際電話をかける。
が、かけ方がわからない・・・
パークスタッフにQICの番号を見せ、カナダへ電話をしたいと伝えると
公衆電話からかける手助けをしてくれた。
コール案内の手順したがい、番号を押してくれたが
すぐさま受話器を置いて、電話を切ってしまった。
どうやらとてつもなく高額な通話料らしい。
手持ちのアメリカドル程度ではぜんぜん足りないらしい。。。
($10以上かかる・・・)
結局彼はパークオフィスにある電話を使えと言ってくれ、
ただで電話をかけさせてくれた・・・
優しい・・・
QICに電話をかけ、預けている荷物をさらに1ヶ月延長してくれと伝える。
延長の手続きが終わったので久々に自炊の買出しに出かける。
食料の調達をし、パークに戻り、先ほどのスタッフにコーラをあげた。
僕のお礼はすべてコーラだ。
キャンプファイヤーをした。
楽しかった。
夜は寒そうだ。
走行距離:158キロ 総走行距離:19640キロ